2021-09-12 07:00 テーマ:緊縛
粛々と始まった緊縛……
静寂の中、
遅めのビートのシヤッター音
私を回る縄が床を滑る音
縛り手さんの息づかい
ぎゅって圧がかかるときの私の呼気
撮られていく写真を見て「おお、いい!」って声をあげるオーナーさん
私はその感想を聞いて嬉しくなるも、なんも見えん(笑)どうなってるのかすら分からん(笑)と可笑しくなっちゃう
次第に上半身の自由は奪われ
(後手縛りって言うらしい)
襦袢の襟を広げられ
鎖骨は露になり
抵抗できぬまま首に縄がかけられた
首を締められるのは初めてで
命の危険をまあ、もちろん安全だし、苦しくもないんだけど
それでも生命体は危機警報を鳴らす。
首のわっかを作ったあと
手持ち部分を編む……
直接肌に触れてるわけではないから、
かすかな振動が縄を伝って
首に感じられるだけなんだけど……感じる……命の危機を感じたとき、逆説的に私は「生」を感じた。
ああ、そうか。
感じるって、なにも気持ちのよいものだけじゃなくて
「怖い」とか「苦しい」とか「恥ずかしい」とか「辛い」とか
そういうもの全部……
「感覚と感情(反応)を感じる」ってことなのかな。