2022-06-14 07:00テーマ:小説
はるかは、硬くなった肉 棒をしゃぶりながら泣いていた。
今日このあと、自らの体内にその熱くなったモノが入ってこないことを確信したからだ。
同時に、そこまで、今にもはち切れんばかりのぺニ スを欲していたことに気付いて驚きもした。
そして、すすり泣きながら咥え込む口内に、
やがて大量の精 子は放たれた。
デートとは、壮大な前戯である。
そういえば、これで3回目だった。
1回目はショッピングデート。
2回目はドライブ。
そして、今日は3回目のご飯デートだったのだが、
家庭も仕事もある私たちは、いつも終りの時間に追われ、気づけば車内でフェ ラチオをして解散していた。
通常であれば、それでも満足するのが「松浦はるか」であるが、
やはり、壮大な前戯…つまり長時間デートで心も身体もアソコも火照りきっているところに、
前戯のまま終わる
という苦行。
正直1、2回目はなぜこんなにも空虚感に襲われるのだろう?と腑に落ちなかった。
最近、変態業界を垣間見て「挿入がゴールではない」と思っているのも大きいのかもしれない。
自らも、変態インテリぶってもみたりしたが、
現状として今なら正直に告白できる。
私の性癖は、膣へのちん○挿入です!
なんの捻りもない、なんの発見もない平凡な発言だが、
そうなのだと素直に思う。
口内に沢山の精液を受けたまま、
私はそれを飲めずにいた。
幼児のように次から次へと溢れ出る涙を両手で拭う私を見たカレは、
「かわいい」と私を抱き寄せた。
そして、「飲め」と命じ、
それに応えた私の太股の間に手を入れた。
優しさであると感じた。感じたのだが、
「あなたのモノ以外、いらない!」と私は子どものようにその手を払いのけた。
ほんとに、だだっ子そのものだ(笑)
もう一度抱き締められたあと、
さすがに大人だし、泣き顔のまま別れるのは反則だな、と思い、切り替えた。
…厳密に言うと、笑顔を作った。
分かってる、挿入がないことが、=大切にされてないことではない ということ。
分かってる、私がこんなにも繋がることにこだわってるということが伝わってないこと。
分かってる、本当に時間がない中、なんとかやりくりして私のために時間を割いてくれていること。
いつもみたいに、笑顔で軽く手をあげて「じゃ」と車を降りた。
そして、早々にお礼LINEを送り、
苦しい胸に手を当てながら
替わりになんてならないことも知りながら
「今から会えない?」と
別の男にLINEした。
おわり